2016年02月

エナガを撮りたい~朝の散歩にて

毎朝散歩するD公園で、ほぼ毎日会えるのが、
コゲラ、シジュウカラにメジロ、ハクセキレイにセグロセキレイ。
いまの時季だと、これにツグミやヒヨドリ、シロハラが加わります。

つぎくらいにけっこうな頻度で姿を見られるのが、エナガです。
淡いピンク色がかったふわふわの体から、
すーっと長く伸びた黒い羽が愛らしく、人気の高い野鳥のひとつです。
くちばしが小さいからか、可憐な顔をして見えます。

このエナガの写真が撮りたいのですが、とにかく動きが早いこと!
ひっきりなしにジュルリジュルリと鳴きながら、枝から枝へ飛び回ります。

いまのところ、いちばんそれらしい写真がこれ↓

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ふわふわした感じは出ていると思うのですが、逆光で体のピンク色がはっきりしません。

いつか、かわいいエナガを撮れるといいなと思います。

ルリビタキと過ごした昼下がり~つくば市内。

「T自然観察公園にルリビタキがいるよ」と聞いていたので、
散髪をすませ、もうカシラダカではなくなった息子と出かけてみることにしました。

つくば市内はいま梅の花が満開です。
梅見ドライブを楽しみつつ、一路お目当ての場所へ。
教えてもらった場所につくと、すぐに見つかりました。
大好きな鳥、ルリビタキ♂です。

まずは、息子が写真に収めることに成功↓
「よく撮れた!」とすごくうれしそうです。

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清楚なブルーに、何度見てもうっとり。
ですが、このとき私が立っていた場所からは、枝に邪魔されてうまくピントを合わせられず。
もたもたしているうちに飛んで行ってしまいました。

公園内には、コゲラやエナガ、シジュウカラの姿も見えます。
とくにエナガは高いところにいることが多いのに、わりと低いところまで降りてきていました。
淡いピンク色をしたふわふわの体から長い尾が伸びている姿、とてもかわいかったです。

あ、さっきのルリビタキがまた近くの枝にとまりました!
しばらく見とれてから、ふたりしてカメラを構えます。
今度は私も撮れました。

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ブルーと山吹色と白の、絶妙なバランス。
尾っぽは枝で隠れてしまったけれど、こちらは顔がかわいく写っていました↓

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猛禽類が好きで、ふだんは、
「虫に例えると、猛禽類はカブトムシとかクワガタで、
小鳥はテントウムシみたいなもんだよね~」なんて私をからかう息子が、
(もちろん、半ば冗談でですが)
今日は「ぴょんぴょんと飛び回ってすごくかわいい!」と、大満足の様子。
この1羽のおかげで、贅沢な昼下がりを過ごすことができました。






ただいま、コゲラにシジュウカラ~数日ぶりのD公園

数日つくばを留守にしていましたが、昨日戻ってきて、
久しぶりに犬たちと、D公園に朝散歩に出ました。
週末ですが、どうも調子がいまいちで寝坊したいからという息子はお留守番。

夏なんて、数日留守にすると一気に緑が濃くなっていたりするので、
もっと春の感じになっているかなあと思いきや、
数日前からとくに変わったなあと感じるところはありませんでした。

迎えてくれたのはおなじみの小鳥たち。

まずはコゲラ(性別不明)。
とまっている枝には、ドラミングで開けた穴も写っています。

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こちらはコゲラ♂。後頭部に、うっすら赤い斑あるの、見えるでしょうか?

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そして、お次はシジュウカラ。
1年に食べる虫は10万匹以上というだけあって、動くのが早い。
なかなかかわいい写真が撮れないのですが、
D沼の東側に広がる葦原で、ごく小さな貝殻を食べているところをパチリ。

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葦の茎の皮をむきながら食事するパチンパチンという音が好きです。
鳥の生活音を聞いていると、なんだか親しみ深くて。

こちらは、木のてっぺんを見上げてパチリ↓

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冬の常連さん、ツグミくんのおなかのまだら模様も健在です。

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何考えてるのかなあ。そりゃあ、エサのことですよね。

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おなじみの鳥たちの変わらぬ姿を見て、なんとなくほっとした朝でありました。

カシラダカになってきた息子。

息子の髪の毛が伸びて、朝寝癖がつくようになってくると、
私たち親子のあいだでは、こんな会話が交わされます。

母「最近カシラダカになってきたから、カットしてもらいに行かなきゃね」
息子「どうせなら、ミヤマホオジロって言ってくれ」
母「だって、髪黄色くないでしょ」
息子「まあそうだけど、まだヒバリくらいじゃない?」

鳥好きの人じゃないと、なんの会話か、わけわかりませんよね。
(いや、鳥好きでもわかりにくいか?)

この会話の理由は、この写真でお察しいただけるでしょうか↓

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カシラダカです。

つまり先ほどの会話の冒頭の発言の意味は、
「最近髪伸びてきたから、カットしてもらいに行かなきゃね」
というわけです。

カシラダカたちの頭の羽は、伸びすぎって訳じゃないんですけどね。
どうしてもふたりして話に鳥を盛り込みたくなってしまい、
比喩として使わせてもらっています。

息子、またそろそろカシラダカになってきたので、できたらこの週末、髪を切りに連れていこうと思います。



ヒヨドリだって、きらきらしてる。

今朝目覚めて、部屋のカーテンを開けると、なんと外はうっすら雪化粧。
どおりで昨日は寒かったわけです。

引き続き常総市にいて、昨日の朝たくさんの鳥が見られたので、
今朝も河畔林を散歩するのを楽しみにしていたのですが、
ぬかるんだ道は避けて、鬼怒川の土手を私と息子、そして犬たちと歩いてきました。

すでに溶け出した雪に日の光がきらきらと反射して、ふだんとはちょっと違う景色。

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昨日の私の鳥果を聞いて、
いつもは朝の散歩は行きたがらない息子も一緒についてきたのに、
ウグイス、ホオジロ、コゲラ、カワラヒワ、エナガなど、
声はいろいろと聞こえてくるのですが、なかなか姿は見えません。

そんななか、ゆっくりと姿を観察させてくれたのが、

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ヒヨドリです。

声がうるさい、小さな小鳥たちを追っ払ってしまうなどと、受けが悪い鳥ですが、
全身をおおうシルバーグレーの羽色に、頬の部分の赤褐色のワンポイントがおしゃれだと思います。
ツンツン頭もかわいいですし。

今朝なんて、寒さ対策でたっぷりと空気をためて、ふくふくとふくらんだ胸の白い斑が、
光を反射して、いい感じでしたよ~。

世界的に見たら、日本の周辺にしかいない珍しい鳥だそうで、
セグロセキレイと並んで、海外からのバードウォッチャーに喜ばれる鳥とのこと。

私は日本在住だけど、ヒヨ、君が(君も?)好きだよ。




食事中のベニマシコin常総市。

息子の小学校のクラスが学級閉鎖となりました。
それでも仕事はそうそう休めないので、
私と息子、そして2匹の犬たちは、つくばのお隣・常総市の実家に来ています。

このため、毎日の日課である朝の散歩は、鬼怒川の河畔林を歩いてきました。

まだ去年の水害の爪痕の残る河畔林ですが、足を踏み入れると、
木のてっぺんにとまったホオジロや薮のなかにいるらしいウグイスの、
美しい春のさえずりが聞こえてきます。
そして、エナガとシジュウカラの混群、コゲラ、モズ、カワラヒワ。
カシラダカにアトリ、ムクドリの群れ。川にはオオバン、カルガモ、マガモ……
次々と姿が見える鳥たちに、自然の再生力を感じました。

そんななか、川の中州に生えた木の枝に、
モズやジョウビタキのメスにも似た淡いオレンジ色をした小鳥を発見。
双眼鏡で確認してみると…

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わあ! ベニマシコです♪
ネコヤナギの芽を食べています↓

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紅色をしたオスも↓

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「紅色の小鳥」として人気のベニマシコ。ほかの鳥同様、オスのほうが人気があります。

ただし、今回、自然の中でメスとオスを初めて同時に見比べた印象として、
ぱっと目立つのは、一見地味と思えるメスのほうでした。
紅色のオスは、芽吹き前に赤っぽくみえるようになる枝の色などに
すうっとなじんで、全然目立ちません。
でも、写真で見ると、やはり紅色の小鳥には特別な美しさがあると感じます。

自然の美しさがすごいと感心するのは、その美しさが理に適っているところ。
息子と自然観察をしているなかで、このことをとても実感します。






















ユリカモメの群の真ん中で。

今朝、うれしいことがありました。

仕事に向かう途中、
和泉橋を渡ろうとしたときです。
いつもは午前10時前後、
ガードなどで羽を休めているユリカモメが、
川幅の狭い神田川と橋の上を、
群でぐるぐると飛び回っていました。

慌ててカメラを取り出して、パシャ。

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橋を渡る人々のあいだを
すり抜けるように旋回しては、
また川の上を飛び、すぐまた人のあいだへ。
それを繰り返していました。

ユリカモメは、カラスよりやや小さめですが、
翼を全部広げると90センチほどになります。
そんな鳥の100羽近い群れに
頭上すれすれを飛ばれると、
バタバタという羽音とともに
あたりの空気が揺れるのも感じられて、
なかなかの迫力。

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急いでいたので、
数回シャッターを切っただけで
その場を離れましたが、
カモメの群れのど真ん中で
写真を撮れるなんて、あまりないですよね。

怖がっている人もいたけれど、
朝から、しかも東京の23区内で、
飛んでいる鳥の群れに囲まれる体験は、
気分があがりました♪

となりに息子がいたらよかったのに、
と思ったけど、
いたら怖がったかも(けっこうビビりだから)。

ちなみに、ユリカモメは東京都の鳥です。






スズメ団地、最寄り駅は九段下。

仕事で九段下に行ったとき、いつも心和むスポットがあります。
千鳥ヶ淵付近にある、スズメの塒(ねぐら)です。

九段下の駅を降りて、武道館方面に向かう出口から降りると、
スズメが多いなあと、まず気がつきます。
武道館の看板付近に上がると、さらにその印象は強くなって、
スズメたちはひょいっひょいっと植込みを出たり入ったり。

そして、スズメが塒近くにいる時間に坂を登りきったあたりを通ると――
ピチュピチュピチュピチュピチュピチュピチュピチュピチュピチュ……

まるでスズメの鳴き声のおしくらまんじゅうです。
この声、一体どこから!? ここからです↓

#MG_0682

写真がイマイチすぎてわかりにくいとは思うのですが、(失敗写真と思われ、息子にデータ消去されたのを復活させました)
緑のなかの、茶色っぽいような白っぽいようなポチポチがスズメです。

拡大すると↓

#MG_0683

もっと拡大すると↓

IMG_0685

ね?

写真は、スズメが塒(ねぐら)の表面にとまっているところを撮っていますが、
声だけ聞こえて、姿が見えないこともあります。

そんなときは、隙間からそ~っと覗いてみると、
背は高いけれど、そんなに枝ぶりがいいわけでもない植込みの中に、
すごい密度のスズメたちの一部が見えることもあります。

古来から私たち人間のすぐそばで暮らしてきたスズメたちは、
オフィスも多く、渋滞も多い都心の大通り沿いに、
こんな大集団で暮らしているんですね~。

私たちの、ほんとうにすぐそばで。

 


ジョウビタキ♀、ピンボケのウソ。

昨日訪ねてきた、最近お気に入りの雪入山(ゆきいりやま)で、
こんなに美人のジョウビタキが撮れました。

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やわらかな褐色に、穏やかな気持ちになります。
身近に「ジョウビタキのメスがいちばん好き」という人がいますが、
この頃、それがとてもわかります。

実際のところは、けっこう気性が荒くて、
ルリビタキと縄張りの奪い合いをしているところを何度か見かけましたが、
いつも優勢という、たくましい小鳥です。
でも、強さも大事ですよね。

この日は雨が降りそうな湿気を肌でも感じる曇天でした。
とはいえ、鳥果としては、
ベニマシコ、ウソと、ピンク色の羽を持つ小鳥に、
カワラヒワ、マヒワなど黄色が鮮やかな小鳥などなど、全26種。
写真にはほとんどうまく収められませんでしたが……。

あ、ウソはなんとか画面には収めましたが、
ぼんやりして写りとしては残念な感じです↓

DSCN1279

いつか、ピントのあったウソの写真も撮れるといいなあ。

でも、まずは自分で見たり、聞いたり、感じたりして実感するのが好きです。
心の中には、どの鳥たちの姿も、きれいに焼き付いています。
明日もいい日になりますように。







明日を見つめるシジュウカラ?

鳥のうしろ姿が好きです。
タイミングが合えば、背中を向けているときにもシャッターを切っています。

なかでも最近気に入っているのが、このシジュウカラの背中↓


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ころんとした形の体。
そして、小枝にしっかと踏ん張っている、二本の脚。
きれいに折りたたまれた翼もいい感じ。

 +++

ところで、どうして小鳥のうしろ姿に惹かれるか。

誰かをうらやむこともなく、すっくと立っているから。
くよくよすることもなく、いつもいまを生きているから。

惹かれる理由はほかにもいろいろとあるような気がするけれど……、
う~ん。
じつは、理由なんてどうでも、ただ好きというそれだけでいいのかも。

ともあれ、人間界はなにかと複雑だけど、
鳥たちの見習うべきを見習って、
明日のために、いまを頑張ろう――と、よく思うんです。