2016年10月

まだ不器用そうなアカゲラ。

今朝は数日ぶりに朝の散歩に出られた。
いい具合に寒くなってきたので、
公園内の沼を一周する散歩コースから、
公園を大きく回るコースに変更した。
カラ類やヒタキ類、キツツキ類に
よく会えるコースだから。

そうしたら、のっけから小さな幸運で、
今シーズン公園では初のアカゲラに会えた。

2016シーズンアカゲラ初

私は背骨に不具合があるので、
無理をした後、体調を崩すことが多い。

9、10月とかなり忙しかったので、
やっぱり今回も具合が悪くなって、
週末はほぼ寝込んでしまった。

外見ではわからないけれど、
ひどくなると歩けなくなるから要注意

今日も動けなかったらと心配したけれど、
Kくんを学校に送り出して、
仕事の前に犬たちを散歩に連れ出せて、
アカゲラまで見られて、ありがたいなと思う。

まだこのあたりに慣れていないのか、
不器用そうに行き来するアカゲラを見たら、
できないことより、
できることに目を向けないとなーと納得した。

与えられた条件でできることをやっていこう。
心配はなるべく建設的にしよう。
楽しくやっていくコツを忘れないようにしよう。



「今日は息が白くなったよ」

晩ごはんのときに、息子が言った。
「今日はニュースがあるよ」

なになに?
「朝ね、息が白くなったの」
うんうん、そうだったね。

「けっこう紅葉も進んできたよ」
だよね、毎日少しずつ色づいてきてるよね。

紅葉

日本人のよさのひとつは、
豊かな情緒と言われている。

たとえば先人は、紅葉の微妙な色合いの違いの
ひとつひとつに名をつけていて、
朽木色という落ち葉の色にも、
朽木四十八色というくらい
バリエーションがあったらしい。

Kくんは1年生のときの文集で、
「どんなおとなになりたいですか?」
という項目に、
「かっこいいおとな」と書いていた。

感じる心を忘れずに、
いい人格の上に、どんどん知識をつけて、
「かっこいい大人」になってほしい。




じれったさの末に。

22日(土)にジョウビタキオスを見て以来、
ジョウビタキにまた会いたくて、
朝の散歩は公園を途中で抜けて、
住宅街を歩くことにしている。

昨日はジョウビタキメスを見かけた。
でも、誰かのお宅の庭先の木に
とまっていたので、カメラは向けられない。

今朝もジョウビタキメスを見かけた。
でも、誰かのお宅の屋根にとまっていて、
カメラは向けられない。

今日もジョウビタキは撮れなかった。。。

と、家に着く寸前、
空き地のそばの電信柱のてっぺんから、
ヒッ、ヒッ、ヒッ・・・。

で、今シーズン初めて写した
ジョウビタキの写真が▼

今シーズン初のジョビ子

たまに考えてしまうのだけれど、
鳥の写真を撮ることにこだわりだすと、
純粋に鳥の姿を見て楽しいというところから、
外れてしまうことがある。

せっかく目の前にあるいきいきとした瞬間を、
ファインダーに鳥を収めるのに気を取られて、
楽しさも、季節の到来や美しさへの実感も、
ふいにしている自分に気がついてしまう。

スマホとかもそうだけど、
目の前の出来事をそっちのけにして、
なんだかなと思ってしまう。

利器に振り回されないように、気をつけよう。








日陰で休むハクセキレイ。

仕事に行く途中、
岩本町の和泉橋下の、
冬になるとユリカモメが集う場所に、
めずらしくハクセキレイがいた。

どちらかというと肌寒い陽気で、
日射しが強いというわけでも
なかったのだけれど、
なぜか日陰に陣取っている▼

なぜ日陰?1

ときどき、日なたに出てくるのだけど▼

日なたに出てみる

またすぐに日陰に戻っていく▼

やはり日陰

その様子がかわいくて、
ほくっとした気分で職場へ。

今日は締切がいくつもあったので、
出掛けに癒していただけて、
助かりました。

風が強く吹いていた。

鳥を見に行こう! とKくんと稲敷方面へ。

ところが風が強くて、
ミサゴやチュウヒ、トビが、
ときどき見られただけ。
小鳥も、スズメかムク、ヒヨくらいだった。

霞ヶ浦の上を駆け抜けてくる風は
とても冷たくて、
秋は一瞬で通り越して、
ヨシ原で感じる季節はもはや冬で、
上着の前をしっかり閉めても寒い。

いちばん印象的だったのは、
「あの雲きれいだから撮っといて」と
息子に言われて撮った雲▼

くも1

わー、見事!

ジェット気流が強いときに出る
冬の雲だと、
どこかで読んだような気がする。

くも2

なんだか良質のささ身みたいな、
おいしそうな形の雲だな。
と思ったけれど、どうでしょう?

ヨシ原では、ときどきアオジが見えた。
オスのお腹の黄色に光があたる一瞬、
鮮やかに輝いて、すごくきれいだった。

鳥があまりに少なかったので、
Kくんは芝滑りで楽しんでいた▼

芝滑り

これもまたよき一日。

JAXAの裏に、ジョウビタキのオスがいた。

Kくんと自転車で買い物に行く途中、
ちょうどJAXAの裏あたりで、
「ヒッ、ヒッ、ヒッ・・・」。

声のほうへ向かうと、いました~!
シーズン初ジョウビタキ。
オスでした。

かわいい、きれい、うれしい。

すぐ隠れてしまって、
見られたのはほんの数秒でしたが、
「いっしょのときに見られてよかったね!」
「もうすぐ冬なんだね!」
とふたりで盛り上がれました。

写真は撮れませんでしたが、
まだ来たばかり、という感じで、
あたりをキョトキョト伺っている姿に出会えて、
大満足です。

ジョウビタキを撮れなかったかわりに、
帰りにスズメを撮りました。

おなじみだからこそ、
じっくり見てみるとかわいさ再認識▼

生垣のスズメ

といいつつ、
ジョウビタキの写真、早く撮りたいな。




バレているから心配無用。

本日の散歩では、
なんとなくぼんやりしていて
小鳥の動きについていけず、
写真は撮れなかった。

かわりに、鳥の気分てどんなかな、
ということで、木の真下から見上げた一枚▼

鳥の住む世界

今日みたいな日は、
最高に気持ちよさそうだ。

突然だけれど、
先週、仕事で小さなピンチに立った
小さめピンチだというのに、
二日間くらい、あたふたしたり、
人間失格気分になったりして、
あっさりと解消するまで
けっこうキテたっけ。

このところの疲れが
出ていたときだったから、
過敏に反応が出たのだと思う。

そのとき、
「仕事行くのいやだ・・・」
というほどではなかったのだけれど、

ふと、職場に行くのが、
嫌で嫌でたまらなかったとき、
よく自分にかけていた言葉を思い出した。

いつも撮れるセグロセキレイ▼

草の実

それは、

「私がしょーもないことくらい、
もうみんなにバレているんだから、
うじうじしてないで、さっさと仕事行け」

というもの。
すると、

「だよね。そりゃそうだ」

と我ながら妙に納得して、
さっさと我に返って、気分を切り替え、
出かけることができた。

ふふ、懐かしい。
そんな気分にまたなったら、
またそう自分にツッコミを入れようと思う。

息子曰く、
「あの杭にアオサギが来たら、もう冬は近い」
という場所に仁王立ちのアオサギがいた▼

冬、アオサギの陣地




ちゃんと残していっている。

今朝は通勤電車の車両のなかにも、
ひかりが溢れていていた。
行けばやることは山積しているけれど、
のんびり気分で通勤できた。

ところで、私が毎朝散歩する公園から、
一週間ほど前、
ヤマガラの姿がぱたっと消えてしまった。
わかってはいたけれど、
思ったよりあっけなかった。
在りし日のヤマガラ。
かわいかったなー▼
ヤマガラと虫の卵


枝には、食べ残った実がところどころ残っている。
鳥は、ちゃんとしているなあと思う。


静かになったエゴノキは、
鳥にたくさん食べられて、
これで種をいっぱい運んでもらえるだろうと、
安心しているだろうか。



これからヤマガラに会いたくなったら、
北の丸公園に行こう。




ヒヨちゃん♪

高いところから聞こえてくる声を聞き、
かつおぶしのような飛び姿は見ていたのに、
今年まだ、つんつん頭と赤褐色のほっぺを、
きっちり確認できていなかった。

でも、昨日の散歩の帰り道、ついに、
近い距離で会えた。

ヒヨちゃん♪

ヒヨ

反対のほっぺも見せろ~!

ヒヨ横顔

季節は晩秋なり(今日は暑かったけどね)。




朝もやと、犬たちの息づかい。

また暑くなるとの予報の今朝、
公園は靄(もや)に包まれて、
ほんのり乳白色がかった秋景色となった。

朝もや

仕事で気になっていることにとらわれて、
鳥を探す元気も失せていたけれど、
犬たちの息遣いだけ
聞くようにしていたら、
だんだん気持ちがやわらかくなってきた。

犬を初めて家に迎えたとき。
息子のKくんが生まれたとき。
どちらからも感じたのは、
「いまを楽しんでいる」姿勢だった。

意識もせずに、いともたやすく、
ただただ「いま」を楽しんで、
嫌なことがあっても、
次の瞬間にはもう、次の「いま」に移行。

目からウロコが落ちたと言おうか、
目の窓が一気にひらいたと言おうか、
犬も子も、ものすごく強く見えた。

生きるとはこういうものか、みたいな感じで。

みみさん

私はいい意味でも悪い意味でも、
心配事を先取りしたり、
段取りを考えすぎていたりしていて、
(金銭的物理的な意味ではなく、気持ちのこと)

「100%のいま」に集中するのは、
意識してもなかなかうまくいかない。
「いま懸命に」を積み重ねてしか、
なせないことも多いのに――。

それを示してくれた存在なのだから、
小さい彼らのことは、
可愛いとかそういうことより先に、
たちまち尊敬してしまった。

鳥を熱心に見はじめた理由も、
それと近いものがある。

水とオナガガモ


その後、仕事の懸案は
あっさりと解消し、
家路はすっきりした気持ちで帰ってこられた。
(よくやる心配損)