2016年11月

オオヒシクイを見に行った。

文房具のイベントにいく予定だったけれど、
風邪をひきそうだったので人気を避け、
稲敷のオオヒシクイを見に行った。

昨日が誕生日だった息子と相談して、
9歳最初の最初のバードウォッチングだから
天然記念物いってみよう、と、まとまった次第。

オオヒシクイママ

オオヒシクイの近くに、
10羽ほどのタゲリの群れがいて、今季初。
オオヒシクイがやってくる辺りは他の鳥も多く、
ノスリやチョウゲンボウが
ゆったりと見られてうれしい。

チョウゲンボウ1

カマキリらしきものを食べていた▼

チョウゲンボウ2

その後はチュウヒを見に浮島へ移動。
ハイチュウ狙いのカメラマンの人数の多さに、
Kくんは引いてしまったらしく、
ひらひらと飛んでいる大陸型のチュウヒを
何羽か見て、早々に帰路についた。

ヨシ原ではジョウビタキ、モズ、ウグイス、
アオジ、ホオジロのほか、
今季初のコチョウゲンボウとオオジュリンを観察。

オオジュリン


Kくんはホオジロの顔の模様が怖いと言う。
言われてみれば、
なにかのマスクのように見えなくもないけど、
首を傾げた姿は愛らしい。
ホオジロ撮れた。


車中では、Kくんが最近熱をあげている
ゴジラの話がずーっと続いた。
いつのまにか、すごい詳しくなってる!

誕生日おめでとう!

今日は息子の誕生日、満9歳になった。
すくすく育ってくれて、
これ以上ありがたいことはない。

プレゼントは、
ゴジラの模型と『鳥の形態図鑑』を。
ケーキは一緒に作って、
ハート型イチゴのカットを教えた。

週末と誕生日が重なってくれたおかげで、
朝起きて、夜眠るまで、
待ちに待ったゴジラを動かしている姿を見たり、
「(9年前の)今頃なにしてた?」と
質問されたり、私も楽しかった。

とくに9年前の質問は
30分後ごとくらいに繰り返し訊かれたので、
久しぶりにKくんが生まれた日のことを
じっくり思い出して、
忘れそうになっていたことを思い出せた。

Kくんいつもしあわせをありがとう。
ママは毎日感謝しているよ。
いつか大人になったとき、
今日のブログを読んで、
懐かしく思い出してくれたらいいな。



柿の実とメジロ。

柿が熟れごろです。
乙戸沼周辺でも例外ではなく、
熟した柿の色は、冬を迎えた里山に、
とてもよく似合っていました。

それをついばむために
メジロやヒヨなどが集まっている姿を見ると、
しみじみします。

柿食うメジロ


柿の皮を剥いて出しても、
息子は手をつけようともしないし、
栄養は豊富と分かってはいても、
体を冷やしたくない私もほとんど口にしません。

でも、鳥たちにとっては柿の実は、
いまもうれしい大ごちそうなんですね。

メジロ美人


春が似合うと言われるメジロですが、
私は冬景色のなかに
鮮やかな緑色で現れる姿もいいなあと思います。

柿の木のまわりに集う姿を見られて、
私も息子も楽しい気持ちにさせてもらいました。

去り際の後ろ姿もキュートでした▼

メジロのおしり





田んぼの畦で、ツグミ初認。

今日は近場でゆっくりの日に決めて、
犬たちも連れて、乙戸沼を散歩してきた。

沼は、カモ類が洞峰沼よりもずっと少なく、
ちょっと拍子抜け。
かわりにバンやオオバンを見る。

バン乙戸沼
けんけんのオオバン

公園内は鳥が少なくつまらなかったので、
途中公園を抜けて、
探鳥会で歩いたことのあるコースへ。

いつもの公園だと、
長めに歩こうとするとストを起こす姉犬が、
長いコースでも楽しげに歩いているのを見て、
嬉しくもあるし、まだまだ元気いてよねと思う。

田んぼの畦でつがいのキジを見つけて、
「久しぶりだね」などと話していると、
キジのいた場所に、
空を見上げるようにしている鳥影を発見。

Kくんが確認に行くと、ツグミだった。
そろそろ来ているはずと思っていたけど、
今年初めて見たので、Kくんとハイタッチした。
まだまだ小さなかわいい手だなと思う。


2016初ツグミ

2016 初ツグミ後姿

同じ道を歩いていたのに、気がつけば、
やんちゃな妹分の犬のお尻だけ、草の実だらけ。
帰りの車で、まだ弟分と見なされているKくんが
妹犬についた実を、せっせと取ってやっていて、
とてもほほえましかった。







遡上してきたサケを見に出かける。

筑西市の五行川でサケの遡上が見られると
知らせてくれた人がいて、出かけてきた。

残念ながら、サケはまだ時期が少し早かった。
水量が多かったことも関係して、
もう登ってきているサケたちも、よく見えない。

その代わり、五行川でたくさんのセキレイに会えた。
セグロやハクは、うちの近所でもよく見られるけれど、
つくばではあまり見られないキセキレイが多い。

まずはベンチの下にいるキセキレイ▼

ベンチの下のキセキレイ

これは、Kくんが滑り台の上から撮った1枚▼

上から見たキセキレイ

正面から見たキセキレイもかわいい。

キセキレイ正面

ジョウビタキのメスにも会えた。

ジョビメスけんけん

五行川がサケでびっしりになるのは、
今月下旬らしい。
そのときは、またサケと鳥を見に出かけよう。




カモたちの珍行列。

朝から木枯らしで落ち葉が舞い上がり、
冬の風情たっぷり。

公園を一周して、
いつも通りカモをチェックしようと、
沼にかかる小さな橋のところへ着くと、
いつもは思い思いに泳いでいるカモたちが、
長い列になって泳いでいた。

カモの行列1

上の写真は列の4分の1くらいで、
20メートルほどの長い列だ。
ヒドリガモを中心に、
オナガガモやカルガモも混じっている。

行列拡大

みんなでそろいのタイミングで、
南へ北へぞろぞろと行きつ戻りつ、
というのを繰り返している。
縦長の群れではなく、明らかに列だ。

へぇ、こんな集い方をすることあるんだなぁと、
じっと眺めていたら、

バシャッ!

カモの列が一気に水中に消えた。
(水色の矢印の先が、潜ったときの水しぶき▼)

BlogPaint
突然のことに面食らっていると、
3、4秒後だったか、今度も

バシャッ!

みな一斉に顔を出した▼

水を払う

羽ばたいて水を切るもの、
何事もなかったように浮いているもの。
それぞれがひとときの休憩をとる。

でも、全員落ち着いたあたりでまた列は動きだし、

しばし行きつ戻りつ、

そしてまた突然バシャッと潜り、
また一気に上がってきて、また休憩。

というのを繰り返す。
列が解散するまで見ていたかったけれど、
仕事もあるので仕方ない、帰宅した。

あれはどういう行動だったんだろう。
何かのまじないでもしているようで、
(強風止んでくれ~、みたいな?)
すごく印象的だった。




朽木四十八色。

毎朝カーテンを開けるたびに、
窓から見える木々の紅葉が進んでいる。
いつもの公園内でも、黄葉はかなり進んでいて、
いよいよカエデなどが赤くなってきた。

今朝目についたのは、いろとりどりの落ち葉。
昨日は一日木枯らしが吹いていたので、
いたるところに
風が集めた落ち葉だまりができていた。

落ち葉5


「朽葉色」という色の名前がある。
名の通り、枯れ葉の色のことで、
平安時代から使われた言葉らしい。
朽葉色のなかにもさまざまな色が数えられ、
朽葉四十八色というほど
バリエーションがあるという。

それを思い出しながら
落ち葉だまりに沿って歩いていくと、
ここは「黄朽葉」が目立ち、▼
落ち葉1


こちらは、まだ青みが残る「青朽葉」が中心▼
落ち葉4


こちらは「赤朽葉」に、
鮮やかな黄色がのっている▼
落ち葉2


四十八どころじゃない豊かな色彩が溢れていて、
きれいだなあと気分が華やいだ。

この落ち葉のなかには、
小さな虫やなにかの幼虫や虫の卵なんかが、
わさわさと暮らしているんだろうと思うと、
楽しくもあり、少し気持ち悪くもある。



防備録的つけ足し。
ヨシの中で一瞬ずつ、
ジョウビタキのオスとメスともに確認。続きを読む

高浜入(たかはまいり)再び。

文化の日にも訪れた高浜入に、また行ってきました。
本当は安孫子のJBFに行く予定だったけれど、
人込みより自然の中に行きたい気分と息子と一致。
行き先替えをしました。

霞ヶ浦のマガモやカンムリカイツブリ以外で、
初めに見たのはやはりモズ。
「この前の個体だよ。ほらお腹赤いでしょ」とKくん。
かわいい顔してます。

けんけんのモズ

穏やかだった3日前とは違い、空は曇り。
さらに、遮るものがなにもない土地を
冷たい風が吹き抜けていくので寒いけど、
「鳥探してる~」って気分になります。

途中、それぞれが歩きたい方向へ進み、別行動。

ススキとけんけん

その間息子が写していたのが▼

田ひばり

タヒバリはさかんに飛び回っていましたが、
私は撮れませんでした。
タヒバリやビンズイの縦斑、
すごく好きなので羨ましい。

私は、前回は声だけだったホオジロが、
遠くに見られました▼

ホオジロ

カシラダカの声はするのだけれど、
今回も姿は見えませんでした。次回に期待です。

あとはシギ類を何種か▼

キアシ

イソシギ

ムナグロ単体

ムナグロ4羽

ムナグロがまだ見られるとは。
相変わらずかわいらしい目をしていて、
見つけたときは嬉しかったです。

 *

ちなみにこの日の夜、
親戚のおじさんに借りた孵化器で、
息子がウズラの卵を温めはじめました。
最短の孵化予想日は、11月23日です。


シロハラの音。

午前中、いつもの公園を散歩していたら、
ガサッ! ガサッ! っと、
派手に落ち葉をかき分けている音がした。

この音は絶対アレ、あの鳥だよね、
と足元を確かめたら、
やっぱりシロハラでした。
今シーズン初めてです▼

シロハラ2016初認


シロハラは地味だけど、
鳥のなかでも好きな部類に入ります。

いつもガサガサと落ち葉を掻き分けていて、
そのときの音のせいか、
人間が近づいたことに気づくタイミングが、
他の鳥よりも遅い気がします。

で、お互いに近い距離で立ち止まりあって、
ぎりぎりのところで均衡を保って、
お互いが動きを止めたまま、数秒を過ごす。

いつもは「なにさ!?」という目線の
シロハラなのですが、そのときばかりは、
「あ、う、この近距離どうしよ!?」
みたいな戸惑いを見せます。

そんな姿が、
とにかく愛嬌たっぷりで、かわいいのです。

これから落葉の道を歩くと、
このガサッ! ガサッ!が
聞こえてくるんだと思ったら、
楽しい気持ちになりました。

アカゲラの森







高浜入(たかはまいり)近辺で鳥探し。

久しぶりに、鳥を探してちょっぴり遠出です。
息子と相談して、午後の短い時間でしたが、
霞ヶ浦のいちばん北西あたりに出かけました。

まずは車のなかから
マガモやカンムリカイツブリを見て、お弁当。
その後、歩いて雑木林から田園地帯を回ります。

まず見つけたのがモズです。
流鳥ですが、高鳴きのイメージがあるせいか、
秋が似合います。
目がくりくりです▼

出迎えてくれたモズ

時おりホオジロ類の声が聞こえますが、
姿は見えません。
期待したヒタキ類にも出会いませんでした。

でも、ぱっかーんと晴れた空の下、
広々とした田園地帯を息子と歩くのは、
なんという気持ちのよさ!

「鳥がいなくても、広々して楽しーい♪」と、
寝転んで空を仰ぐ息子▼
思わず寝ころぶ


誘われて、私も一緒に寝転びました。
タヒバリやムクドリが空を横切っていきます。
あとは青い空だけ、という贅沢。

忙しい日々を乗り切りきったものの、
心も体もぐったりと塞いでいましたが、
ひらけた景色に心が動き出しました。

よく見られたのが猛禽類です。
トビ、ハイタカ、オオタカ、ノスリ、チュウヒ。
タシギなどを狙っているようでした。

こちらを警戒していたハヤブサ▼
ハヤブサ・ママ


「高浜入気に入っちゃった。また来よう!」
という息子と、私も同じ気持ちです。