2019年01月

アリスイがいた! でも撮れず。

先週、先々週と、毎週末ごとに
ライフリストが増えて、
鳥熱が高まっている息子。

「いま勢いに乗ってるから、
今日もライファーのアリスイを狙いたい!」
と、千葉県手賀沼に出かけることにしました。

結果、見られたのですが、写真は撮れず。
ですが、強風の割にたくさんの鳥に出会え、
楽しく過ごすことができました。

なかでもうれしかったのは、
クロハラアジサシが近くに何度も
飛んできてくれたことです。

20190127アジサシま

沼の、とあるエリアを周回して、
小魚を狙うアジサシたちは、
今日の強い風のおかげだと思いますが、
私たちの真上でホバリングすることも。
ちんまりときれいに格納された脚や、
美しい羽根の形を、じっくり見られました。

20190127アジサシ

さすがに風が強まってくると、
ブロンズ像? の建つ人口物に降り立ち、

20190127アジサシま5

ほかのカモメたちとともに止まり、
強風に煽られながらも踏ん張っていました。

20190127アジサシ3

20190127ツイート

20190127ツイート2

一連の姿をゆっくり観察でき、
アジサシ好きの息子としては、
大満足だったようです。

アリスイを探す途中で、
足元50センチほどのところでも
ちっとも逃げなかったアオジ▼

20190127アオジ

すごく近くから撮れたので、
拡大してもきれいです。

20190127アオジ (2)

私たちが見ていてもしばらく地面をつついていたアオジでしたが、
はっと人間に気づいたアオジ行ってしまった後、
息子が小さなタンポポを見つけました。

20190127たんぽぽ

アオジが自分の羽と
同じ色の花を残していったーー
そんなわけはないけれど、
一輪だけで咲いたタンポポは
印象に残りました。

数が多かった、カイツブリ。
間近で見て、小ささを実感しました。

20190127カイツブリま

ホオジロのメスは、風の中でも
おしとやかな感じに映っていますが、

20190127ホオジロ

モズのメスはこの通りです。
羽根はめくられても踏ん張って
風にも負ケズ。

20190127モズま

一瞬姿が見えたのに、
すぐにどこかに行ってしまった
アリスイは、「また来週探しに来よう」と
息子を説得し、帰途につきました。

来週はちょっと仕事が立て込む予定で、
なかなか気が重いものがありますが、
みんな風にも負ケズ頑張っていた。
また週末鳥に会うのを楽しみに、
私も頑張るぞ~! お~!



9つのホシ。

今日は、見られたらライファーとなる
ホシムクドリを探しに行きました。

これまで何度もチャレンジして、
なかなかチャンスに恵まれずにきていますが、
「今日こそは!」の気持ちです。

そして、午後からずっと探し回って、
念願のホシムクドリを
探し出すことができました。

まず1羽目がこちらです▼

20190126ホシムクドリke

とはいえ、探し始めはさっぱりでした。

このあたりにいる、という情報のもと、
丁寧に見て回りますが、気配なし。
派手派手のキジとか、

20190126キジけ

タゲリや

20190126タゲリ

シギ類をたくさん見つけられ、

20190126イソシギ

20190126コアオアシシギ4

大好きなムナグロや、

20190126ムナグロけ

スマートなコアオアシシギに見とれる

20190126コアオアシシギけ

楽しい一日。
でも、ホシムクドリは今日も無理かと
がっかりムードが漂い出しました。

そんな頃、トイレ休憩で寄った駐車場で、
鳥の師匠・きたきつね博士とばったり。

「ホシムクドリ全然なんです」
とへなへなと訴えると、
「それでもずっと粘るんだよぅ」
と励まされ、気を取り直しました。
そして、件の場所をぐるぐると何周めか。
冒頭に載せた、電線に止まる
最初の一羽が見つかったのでした。

そして、「いることは分かったから、
じっくり見てみたいね」とさらに粘り、
夕方になって集団を作り始めた
ムクドリの群れの近くに、
車を停めてそ~っと歩いて探してみると、

ムクドリの大集団の中に、
ホシムクドリのグループが見つかりました。

20190126ホシムクドリま2

息子「3羽いる」
母「いや、5羽はいるよ」

20190126ホシムクドリけ6

ところが、家で写真を数えてみると、
全部で9羽いたようです▼

20190126ホシムクドリけ2

20190129ホシムクドリ

念願の鳥に会えて、
ふたりともとても満足で、
「帰りも会えたけど、ブログにもまた
『きたきつねさんに感謝』って書こうね」
という息子と、楽しい帰り道でした。

が、写真を確かめた今、
二人でさらに驚いています。








『ダック・コール』で盛り上がる。

今日は仕事の打ち合わせだけど、
たっぷりと鳥の話で盛り上がった、
貴重な一日だった。

その相手は、鳥のことでも、鳥以外のことでも
知識の幅も深さもとんでもなく博学な相手で、
何を訊いてもディープな答えが返ってきて、
いつもとても楽しい。

なかでも今夜は、故・稲見一良さんの
『ダック・コール』という本(これは最高)




の話から読書の話になってからがツボだった。

2軒めも行きたいところだったけれど、
家が遠いとその辺が残念。


























絶交と絶好調。

昨日寝る前、息子とのおしゃべりに花が咲いた。
最近思春期か近づいているようで、
「なんか、ママにそっけなくしちゃうんだよね。
そうしたいわけじゃないんだけど」と
よく首を傾げている息子だが、
なにかの拍子で心が開いて、
学校のことを話し出すことがあるのだ。

学校生活の話を聞くのは面白い。
息子いわく、「小学校は楽しいよ。
でも、平和に楽しいだけじゃなくて、
戦いの場でもあるんだよね」という。

「例えばさ、すーぐ人に当たってきて、
些細なことで『お前もう絶交だから』とか
言ってくるやつとかも多いの。
で、真に受けて泣いちゃう子もいるの。
去年までは、自分もくよくよしてたんだよね」

「だけどさ、絶交とかすぐ言うやつは、
弱味を見せるとますます攻撃してくるんだけど、
しれっとして、
『え、絶好調? いいなあ。いいことじゃん』
とか言って流せば、すぐ普通に戻るんだよ」

なるほど。
息子のなかで、そんな機転を働かせる知恵が
育っていたんだな。

「ぼくは観察が好きだから、
小学校でも鳥を見るときと同じように、
どんなときでも観察するんだよ。
そうすると、いろいろ分かってくるよ」

すごい。
私はいまでもそんなに冷静に生きていけていない。
よく育ってくれて、私は教えられることが多い。
それがありがたい。

カモだって見てるとけっこう喧嘩してるけど、
人間の子どもたちだって、
いろんなことに巻き込まれたり
巻き込まれそうになったりしながら
地道に頑張ってるよ」

そうか、頑張ってるのか。
なんと頼もしいことだろう。



私が子どもの頃、
親は自分の子どものことを人に話すとき、
私が目の前にいても、日本人の美徳のつもりか、
「家の子なんて全然だめ」みたいな
物言いをよくしていて、
少なからず傷ついていた。

私は親バカと言われようと、
堂々と息子を自慢したい。
謙遜も大事、でも自尊心も大事だ。

と、話がそれたところで、
風邪っぽいことに気づきました。
2018カモきた!8
おやすみなさい。


初クロジに盛り上がり。

ここのところ、鳥熱が再燃している息子。
とはいえ、連日遠出では明日に響くし、
「どうしようか」と相談して、
筑波山に行ってきました。

見たいのは、毎年冬が来るたび探すも、
まだ見られていないクロジです。

筑波山の中腹にあるお寺に着き、
さっそく藪の中を探すと、

20190120クロジ2

今日はあっけないくらい、
すぐ見つかりました。

うす暗いところにいるので、
私たちのカメラでは
なかなかきれいに撮れません。
が、クロジは、光の具合によって、
体が深みのあるグレーに艶めいて
とても美しく、見とれました。

2月20190120クロジ

去年はさっぱり見つからなかったのに、
今年は次々と何羽も見られ、
「何羽くらいいるか調べてみる!」と、
息子は大喜びです。

20190120クロジ雌

私はちょっと鳥見は休んで
手を合わせたり、眼鏡をくぐったり。
静かに過ごす時間はいいものでした。

雄雌の区別や個体による色の違いまで、
ゆっくりと観察し、

20190120クロジ雌

アオジも同時にたっぷり見ました。

20190120アオジ

ヤマガラやメジロも目立ちました。

20190120ヤマガラ

帰りに筑紫湖のまわりを少し回ろうと、
車を移動させる途中で、
8羽ほどのコジュケイの行列に遭遇。
脅かさないよう、車の窓越しに
見送ります。

20190120コジュケイ2

湖畔でバンも見られました。

20190120バン

「今年に入って、週末ごとに
ライフリストを増やせてる!」と
クロジの余韻が冷めやらぬ息子は、
家に帰っても何冊かの図鑑を出して、
読みふけっていました。










旅鳥のセキレイを見に行った。

ツメナガセキレイを見に行ってきました。
換羽途中で、黄色い羽根が
生え始めていました。

20190119ツメナガセキレイ3

名前の通り爪が長いというか、
足のサイズが大きい!

20190119ツメナガセキレイ6

ひっきりなしに動き回って、
赤虫のようなものを食べていました。

20180119 (2)

20190119ツメナガセキレイ7

ホシムクドリは残念、
今日も外れだったけれど、
また息子のライフリストが
一種増えました。

レンコン街道を車で走りながら、
「鳥見一年目の気持ちが戻ってきた!
こういうの、なんて言うんだっけ?」
という息子に「情熱?」と尋ねると、
「そうそう、情熱!」とのこと。

情熱が戻ってきたーー
何よりです。





犬に見守られる横文字少年。

パソコンが壊れて、
新たなパソコンに画像を移すべく
いろいろやっているうちに、
息子が小さい頃の写真が出てきました。

姉犬ミミとのショットです。
いまや後脚がよろよろになった姉犬のミミですが、
息子が生まれたばかりで私をとられ、
嫉妬していた時期がありました。

が、息子に対する嫉妬を乗り越えてからは、
よくこうして息子が遊ぶそばで見守ったり、
あるいは息子のおもちゃを虎視眈々と狙ったり。

みみとけんしん

息子が別の部屋で泣いていたりすると、
私を呼びにきてくれたこともあり、
思い出すと、いまも胸が温かくなります。

さて、いまや小5の息子は今日、
小学校の図工の時間に作ったという、
ピタゴラ装置的なものを
持ち帰ってきました。

IMG_2725

「へえ、細かく作ってあるねぇ!」と
素直に感心する母に息子は言いました。
「いや、ほかの子たちのほうが、
複雑なギミックを多用してるんだよ」

あまり横文字が好まない私は、
好まないだけあって疎く、
そういえば最近たまにテレビとかで
聞く言葉だなと思いながら、
「なにそのギミックって」
と息子に尋ねました。

すると、
「ギミックはギミックだなあ」とのこと。

それじゃあわからないので自分で調べ、
「仕掛け」というような
意味と知りましたが、なるほど。
息子たち世代にとって、
「ギミックはギミック」。
つまり、当たり前の言葉なのですね。

日本語は生きていて、
日々様変わりしています。
あんな小さかった子に、
言葉を教えられる立場になったんだなあと、
感慨に浸った夕方でありました。

ミミはビー玉が転がり落ちる音に
軽く唸り声をあげて警戒しつつ、
装置を不思議そうに見ていました。









ライフリストが2種増えた。

今朝息子は、
リスペクトするきたきつね博士に
電話で相談し、稲敷から大洗に向かい、
「ホシムクドリとクロガモを狙う」と
予定を立てたようです。

「今日は成人式だから、
きっといろいろ空いてるよ!」
という息子のざっくりした予想のもと、
稲敷経由で大洗に出かけました。
霞ケ浦の右岸を走っていると、
チュウヒにミサゴなど、
猛禽がひっきりなしに飛んでいました。

午前中から大混雑の浮島を通り過ぎて、
目当ての鳥を探していると、
オオハシシギが採餌しているところに
出くわしました。

20190114オオハシシギ


20190114オオハシシギ2

タシギも同じ田んぼにいて、
息子が2ショットを撮っていました。
「全然違うよね~」とふたりで納得です。

20190114タシギとオオハシシギ2

本当はホシムクドリを探していました。
が、いつもムクドリの群れがいるあたりに、
今日はムクドリが全然見えませんでした。
「牛舎の中にいるみたい」と、
残念そうにしていた息子でしたが、
いつも見はぐっていたオオハシシギに、
テンションアップです。

その後、クロガモを探すために、
大洗まで頑張って運転しました。
その甲斐あって・・・↓ 笑笑
(真ん中のゴマみたいなのがそうです)

20190114クロガモ

もっとたくさんいると聞いたそうですが、
望遠鏡で探しても、
大きな群れは見当たらず。
でも、すごく遠くて少数とはいえ、
クロガモ、ちゃんと見られました。

20190114クロガモ

「ビロードキンクロに似てるね」と言うと、
「だって、ビロキンと同じ種だよ」。
小鳥と鳴き声以外の鳥のことは、
むすこペディアに頼りきりです。

浜辺に、干からびたサメの卵が落ちていました。

20190114サメの卵

息子はもっと見る気まんまんでしたが、
明日からの本格始動に備えて、
早めに帰路につきました。

帰り道、トイレ休憩に寄ったインターで、
息子がジョウビタキを見つけました。

20190114ジョウビタキ

カモやカモメを見た後で、
ヒタキ類を見たら、
すごく小さく感じました。

「ライフリストが昨日と今日で3つ増えた!」
と喜ぶ息子は
来週はホシムクドリを探したいそうです。
ライファー効果か、
帰るとすぐに、去年はため気味だった
Z会をノリノリで始めていました。

そうだなぁ、ホシムクドリを楽しみに、
明日からまた、母も頑張ろう。






息子、念願のコウノトリ。

今日は県境へ行ってきました。

まずは湖を回って、カモを見ます。
カワアイサの群れをはじめ、
ミコアイサ、マガモ、ハシビロガモなど、
いつもの公園ではなかなか見られない
カモたちを見られました。

20190113カワアイサ2

20190113カワアイサ群れ

いつもの傾向ではあるのですが、
今日も目的地についたのは13時半過ぎ。
私が早く起きて準備していても、
起きるのも着替えるのもご飯も
のんびりしている息子を待っていると、
出発がどうしても遅くなり、
出かけるときは、
それでよく小揉めしています。

ここは閉門が16時なのに、
今日もゆっくりスタートの上、
カモ好きな息子はアイサ類をじっくり眺め、
キンクロハジロに喜び、
早くも日が傾き始めて、
小禽を見たい私は気が急いてしまうよ~!

・・・というときに、
ジョウビタキが現れました。

20190113ジョウビタキけ

そして、もじゃもじゃの向こうとはいえ、
赤いほうのベニマシコも。

20190113ベニマシコ雄

この2羽のおかげで、
ここからは、ふたりとものんびり、
鳥探しを楽しむことができました。

風のない穏やかな水辺で、
ベニマシコのメスが、
ゆったりと食事をしていました。

20190113ベニマシコ

20190113ベニマシコけ

かわいいです~。
ぽぷぽぷの、あまり栄養のなさそうな
セイタカアワダチソウの種?を
ついばむ姿の愛らしいこと。

息子も「ママが好きなのわかるわー、かわいい」と、
喜んでみていました。

20180113ベニマシコ2

その後、ジョウビタキのメスも。

20190113ベニマシコ3

20180113ジョウビタキ

今年はいつもの公園で、
まだジョウビタキのメスを見ていません。
やさしい色味とくりくりの目に、
見とれました。

  *

そうこうして、閉門ぎりぎりに
湖を一周し終えた私たちは、
着いてすぐに見に行ったけれど、
留守中だったコウノトリを見に、
急ぎ移動しました。

なんとか夕暮れに間に合って、
きょろきょろと見回すと、

20190113コウノトリけ2

いました。

「やっと見られた!」と、
スコープを取り出して、
じっくり観察する息子。
ダイサギと比べてみると大きさがわかります。

20190113コウノトリとコサギ

私は以前、なんと東京都の真ん中で
コウノトリを見るという幸運に
恵まれたことがあるのですが、
息子は今回が初めてでした。
いてくれてよかった!

鳥熱に改めて火が付いた息子は、
「今年はめっちゃ本気で鳥見るぜ!」
と張り切っていました。

親としては、(鳥以外にも
本気出してほしいことはあるぜ!)
と思わなくもないです。
が、息子が鳥を見始めたとき、
息子が大きくなって
なにか新しくやることができたとき、
「鳥のときみたいに深めていけばいいんだ」と
参考にできるくらい、
鳥を楽しめるよう応援しようと思ったことも、
また事実。
ときどき忘れちゃうんですけど。

というわけで、息子の「本気」に
また伴走していけたらと思います。












今朝は雪だった。現実におそわれた。

今朝、起きてカーテンを開けると、
ひんやりとした空気が伝わってきて、
外のアスファルトに、
うっすらと雪が残っていた。
夜のうちに、少し降ったらしい。

息子が学校に行ったあと、
犬たちを散歩に連れて行く公園も、
影の部分はまだ溶けずに残っていた。

DSCN6951

それにしても、なんだ。
今年はいっぱい休めたなあ! と、
元気にスタートした仕事始めの日、
あれは夢だったのかというくらい、
今日は、「あー冬休み終わっちゃった」感に
襲われてしまった。

息子は久しぶりの小学校が楽しいそうで、
いろいろと話してくれて、
とても楽しく聞いたけれど、
私自身はどうしても気分があがらない。
そういえば今朝も眠っていたのに
肩に力が入っているのに気づき、
蕪栗沼のガンやハクチョウの声を思い出して、
肩の力を抜いたのだった。

間違ってもスマホを見たりせず、
確実に面白い本を読んで、
蕪栗沼の夢でも見ることにしよう。

※その後、現実を受け入れ、
元気にやっております。