2019年04月

宮城鳥の旅、雨の4月30日。

雨の予報が出ていましたが、
少しでも鳥を見たいというので、
5時に息子を起こし、昨日下見しておいた、
花山こもれびの里に向かいました。

5時半くらいから、小雨が来て、
こもれびの里についたころには、
もう本格的に降りになってしまいます。

コサメビタキやキビタキの姿が
時々見えましたが、
写せたのはキセキレイくらい。

190429キセキレイ

花散らしの雨となりました。

190501さくら2

残念ですが、天気のことだから、
仕方がない。
車で、宮城の探鳥地に載っていた、
花山こもれびの里から
鬼こうべスキー場のコースを車で回り、
雨が入ってこない程度に窓を開けて、
声の探鳥を楽しむことにしました。

鳥の声の聞き分けが苦手な息子に、
これはたぶん~~、さっきのは~~、と、
教えながら、ゆっくり緑の中を走りました。

ムシクイ類、イカル、サンコウチョウ。
ノジコ、キビタキ、オオルリ……。
もし見られたら、嬉しい鳥の声が、
森の奥から響いてきて、
やっぱり、晴れていたらよかったなと
思ってしまいますが。

そこは気分を変えて、
普段の旅行は探鳥一辺倒なところ、
鳴子温泉まで足をのばしたり、
湧水を汲んだりして、
夜は、天皇陛下の退位のニュースを
観たのでした。

あ、でも、雨の中、道路の脇に、
クロツグミはちょこちょこ出てきたのを
何度か見られたのは収穫でした。
写真は撮れず。でもよかったな。

※4月30日のライファー
クロツグミ


宮城鳥の旅、4月29日午後。

蒲生干潟をあとにして、
居残りのマガンを見るため、
蕪栗沼を目指しました。

息子とふたり、春の景色を楽しみながら、
高速を北へ下ります。
蕪栗沼には、お昼過ぎに到着。
北の駐車場に車を停めて歩き出すと、
すぐにオナガの群れが飛んできました。

190501蕪栗オナガ

冬にオオヒシクイがいるあたりに向かい、
春の蕪栗沼を散歩します。
すると、写真は残せませんでしたが、
ウズラが2羽、現れました。

息子は数年前にウズラを
卵から孵したことがあります。
が、野生のウズラは初だったので、大喜び。
さらに歩いていくと、
ヘラシギが採餌しているのが見えました。

190429ヘラサギけ

何度見てもユニークな、
ヘラシギのお食事シーン。
時々飛びあがり、2,3メートル
移動する様子が愛嬌たっぷりでした。

190429ヘラサギ

沼にはコガモ、ヒドリが残っていて、
ごく少数、オナガガモも見られました。
が、マガンは留守なのか、もういないのか。

仙台でお世話になった自然観察員の方も、
まだ残っているらしいと
話してくださっていたにも拘わらず、
日中どの辺にいるのか、
肝心なことを聞き忘れていました。
無念。

とはいえ、翌日からは雨の予報。
時間は限られています。
早々に諦め、
宿泊地である栗原市花山に向かいました。
少しでも花山の沢で、
鳴禽を探したかったのです。

花山こもれびの里の近辺を、
15時くらいから夕方まで探鳥しました。
ここでも、ヤブサメの声をそこここに聞きつつ、
キビタキに▼

190429キビタキけ

写真は撮れませんでしたが、
カワガラスの姿も見えました。
そしてオオルリ▼

190429オオルリけ

求婚相手と思われるオオルリメス▼

190501オオルリペアけ

茨城では一生懸命探しても、
なかなかお目にかかれない鳥が、
夕方なのに次々出てくれました。
ちなみに、今回アップした写真は、
すべて息子が撮ったものです。

私は沢のガードに寄りかかって、
水音とヤブサメの声に癒されつつ、
息子が探鳥するのを眺めていました。
鳥を見るのも楽しいのですが、
今回の旅ではとくに、
鳥を見る息子の成長を感じるのが、
なにより楽しく、嬉しいことでした。

仙台から、蕪栗沼、そして花山。
宮城の自然の奥深さを感じ、
それを目いっぱい楽しむ息子に
エネルギーをもらった一日になりました。

※4月29日の息子のライファー
カラシラサギ、ウズラ

GW宮城鳥の旅、2日目は蒲生干潟から。

宮城2日目は、仙台市街を後にして、
仙台市宮城野区の蒲生干潟に向かいます。
津波の被害に遭った地域であることを、
息子と話し合いながら、進みました。

満潮の8時半に合わせて、
ナビを使って行ったのですが、
初めての場所でよくわからず、
最初に車を止めたのは、
サーファーで賑わう海岸でした。

「鳥はどこに?」と思いつつ、
内面に何かいないかなと双眼鏡を覗くと、
イルカっぽい何かが泳ぐのが見えました。
たまたま居合わせた自然観察員の方に尋ねると、
スナメリの家族が食事中とのこと。
10頭ほどの群れで、泳いでいました。

まさかスナメリが見られるとは。
意外な収穫で、息子も興味深そうでした。

  *

そして、肝心の探鳥です。
自然観察員の方に教えていただき、
鳥が集まるという場所に向かいました。

まず目に飛び込んできたのは、サギでした。
「コサギ?」と私が素通りしようとすると、
「あれ、たぶんカラシラサギだ」と息子。

190429カラシラサギ

確かに、よくよく見ていると、
コサギよりも体格がよく、
活発で、動き方もコサギとは違います。

「後ろにちょんまげもあるし、
脚も太いし、足の先も黄色くて…」

190429カラシラサギけ

そうして見ていると、
先ほどの自然観察員の方が、
「ぶじ到着できましたね」と登場。
息子が撮った写真を見ていただくと、
やはり、カラシラサギとのこと。
ときどき入るのだそうです。

このほか、メダイチドリの群れや、

190429メダイチドリけ

190429メダイチドリ飛翔

チュウシャクシギ、ハマシギ、
コチドリなどが見られましたが、

私が印象に残っているのは、
コメツキガニです。

190429コメツキガニ2

潮だまりには、もうびっしりの
カニ、カニ、カニ。
(実際は、もうこんなもんじゃない!)

190429コメツキガニ3

「これじゃあ、鳥が集まってくるわけだ」
と息子が感心する傍らで、
母は、ああ、生き物たちの住処に、
お邪魔させてもらっているんだなぁと、
しみじみ感じました。

津波のあと、
ここまで自然が回復するまでに、
多くの方々の努力があったのだということも、
感じながらの探鳥でした。

  *

お昼すぎまで干潟の生き物を観察して、
午後は一路蕪栗沼に向かいました。
目当ては、数日前まで
500羽ほど残っていたという、
居残り組のガン類でしたが……。

次回に続きます。









GW宮城鳥の旅。初日は東北大植物園へ。

GWのイベントとして、
平成と令和を跨いだ
4月28日から5月1日までの三泊四日で、
宮城に行ってきました。

春に宮城に行くのは初めてで、
目当ては夏の小鳥たちと、クマタカです。

一日目は、お昼に仙台に降り立ち、
息子の好物・牛タンのランチを食べてから、
東北大学植物園内を散歩しました。

かわいらしいリュウキンカの花を見ながら、

190428植物園

園内を流れる沢沿いに歩き始めると、
あちこちから、ヤブサメの鳴き声が。
ヤブサメの鳴き声のシャワーという感じです。

最初に姿が見えたのは、キビタキでした。

190428キビタキ

まばゆい新緑のなかでも、
さらに鮮やかに見える黄色が美しい。
息子も「街中からすぐ近くに、
こんないいところがあるなんて」と、
一気にテンションが上がったようでした。

小鳥が少ないはずの午後にも拘わらず、
コサメビタキに▼

20190428コサメ?

はじめて写真に撮れたオオルリ▼

20190428オオルリ

メジロ▼などなど、

190428メジロけ

前日遅くまで仕事をしていて、
どうもぼんやりしている私をよそに、
次々と鳥を探していきました。

このほかにも、
オオタカがカラスを狩るところなど、
思いがけず見どころ満載の初日に、
息子はとても楽しそうで、
私もちょっとずつ元気が出てきました。

190428ヤマツツジ

  *

夜は、息子のリクエストでまた牛タン。
私は最近牛肉を獣臭く感じるようになっていて、
さっぱり魚介がよい、と、
内心強く思っていました。
が、嬉しそうに牛タンを頬張る息子の横顔は、
まだまだ可愛らしく、母は癒されました。

3,4月と連休進行で息切れしていだけれど、
「あ~、無事連れてこられてよかった!」と、
ようやく一息付けた仙台の夜でした。










連休を迎えるということ。

四月に入ってすぐに近所の公園で撮った
しだれ桜です。
この写真を撮ってから、
もう一か月近くたってしまっていたとは…

しだれ桜

明日から連休ですが、
まだ仕事が終わっておらず、
ちょっと息抜きでブログを開きました。

毎年連休前に、こう思います。
もう連休なんていらないから、
このタイトな仕事スケジュールから
解放されたい――
(実際は連休ありがたい)
どこもそうなのだろうなと思いますが…。

そうやってようやく連休を迎えると、
いつのまにか若葉色に塗りかわった世界に気づきます。

こぼれた仕事を明日頑張って、
日曜日にはエナガ団子を探しに行けたらいいな。

ツバメが帰ってきた!

今日は一仕事終えてから、
ゆっくりめの散歩に出かけました。

家を出るとすぐ、
あと数日しかない春休みを惜しむ息子が、
電線の上を指さしました。
「ツバメ!」「あ、ホントだ!」

初ツバメ

出先でツバメを見かけることはありましたが、
近所にツバメが戻ってきたうれしさは、
また格別です。

じつはそのとき、ちょうど私は
息子に小言を言っていたのでしたが、
また今年も近所に戻ってきたツバメに
心が浮き立ち、「よく見つけたねえ!」と、
なんの小言を言っていたのか、
忘れてしまいました。

カモに古米をあげたい息子が先に駆けていき、
老犬たちとゆっくり歩いていると、
シジュウカラが元気に飛び回っていました。

シジュウカラ

昨日までの寒さは抜けたのか、
外は思ったよりも温かく、
小鳥たちは嬉しそうに見えました。

いつも公園客がくれる食パンよりも、
カモたちの本来の食べ物に近いであろう
古米に群がるヒドリガモを眺めつつ、
ふと空に目をやると、やわらかそうな
萌黄色が、視界に飛び込んできました。

新芽がきれい

ここ数日、水の広場で真っ先に満開になった
しだれ桜の下では、いつも誰かが
楽しそうにお花見をしています。

桜もきれい

ツバメ、遊ぶ小鳥、萌黄色。
春休み、桜、お花見、ピクニック。

つまらない小言を並べるよりも、
楽しげな言葉が、冬に疲れた体を、
癒してくれます。








コアジサシのこと。

今日はうれしい郵便物が届きました。
封を開けてみると、
冬休み、息子がコアジサシについて
書いた作文が収録された文集でした。

IMG_1018

上の写真は、
作文に登場するコアジサシです。
鳥を見始めて初めての夏に、
息子が撮った写真です。

あのときから、息子も大きくなったなあ。
鳥にも、鳥のことで知り合った方たちにも
育てていただき、
なんともありがたいことです。

プレバトの水彩画ランキングに触発され、
いまは、これを書いている横で、
鳥の絵を描きながら、
うまくいかない、難しいと、
ぶつぶつ言っています。

いてくれるだけで親孝行。



お久しぶりです、コクガンです。

いつのまにか四月になり、
桜の花まで咲いてしまいました。
息子は、「春休みがあと5日で終わっちゃう」と
嘆いております。

先の週末は、コクガンにまた会いたくて、
再び県北に行ってきました。
もういなくなってしまっているかなと
少し心配でしたが、

20190331コクガンけ

また見ることができました。
やっぱりガンはいいです~。
ガン特有の、胴体の模様が大好きです。

20190331コクガン3

この二週間前に尋ねたときも曇天でしたが、
今日も曇り空。
とはいえ、春らしい緑色の海草を
咥えているところが撮れました。

20190331コクガン4

大きな鳥も、まだいました。
相変わらず、どっしりと重量感があります。

20190331ハシジロアビ

ハシジロアビ2


イソヒヨはメスオス見られました。

20190331イソヒヨけ2

20190331イソヒヨ雌

何はともあれ、私も息子も
ガンを見てすっかり幸せな気分になり、
あとはのんびり南下しながら、
海の鳥を探しました。

シノリガモは、数が少なくなっていましたが、
荒波にたくましく乗りこなす姿が
ちゃんと見られました。

20190331シノリガモ

その近くの海岸には、メダイチドリが
チコチコと早足で採餌していました。

20190331メダイチドリ

20190331メダイチドリけ

コチドリも。

20190331コチドリ

そして千鳥が見えた場所からは、
カルガモとクロサギの2ショット。

20190331カルガモとクロサギけ

大洗では、ウミスズメを探しましたが、
今日も探せず。
鳥が望遠鏡に入ったと思えば、
夏羽に近づいたカンムリカイツブリばかり。

残念でしたが、季節が進んでいることも
感じられたし、ウミスズメは
いつか見られる日を楽しみに、
明るいうちに帰ってきました。